那覇市の第一牧志公設市場の向かいに「市場の古本屋ウララ」の店主、宇田 智子さんによる一冊。
ちくまプリマー新書からちくま文庫になったわけですが、引き続き絵が高野文子さんで最高です。内容も7年後の本屋の日々を綴った『「本屋になりたい」それから』と文庫あとがき約50ページが増えてまた是非手にしたい本になっています。
「だれとでも気軽に話したりもてなしたりすることは私にはできないけれど、本はある。本がかわりに受けいれてくれるといい。だれでも立ち寄れてしばらくいられる場を、本がつくってくれるといい。私はじゃまをしないように、黙って座っているから。」(P.219)
文庫 / 256p