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軽やかな見た目のわりに手にするとどっしりした印象があり、本の中にも栄養やうま味がたっぷり詰まっているんだな思わせる『おばぁたちの台所』。
著者の金城笑子さんは大宜味村に暮らして46年、島野菜など旬な野菜を使った沖縄料理のレストラン「笑味の店」を33年やられています。本書では学校給食の栄養士をやめて開店を決めた自身のお店のことはもちろん、大宜味村のおばぁ、おじぃの暮らしと食生活について聞き取った記録もたくさん収録されています。
写真も豊富で、写っているおばぁ、おじぃの表情も最高だし、切り干し大根と昆布のイリチィー、イーチョバーのソーミンチャンプルー、チラガー、島チシャの白和えなどまだ食べたことないけど絶対美味しい(に違いない)料理をみていてなんだか嬉しくなります。
『百年の食卓 おばぁとおじぃの暮らしとごはん』(発行:手手編集室)、「季刊 うかたま」(発行:農山漁村文化協会)内連載「沖縄・大宜味村 おばぁの昼ごはん」を経ての単行本化ということでいい感じに発酵しております。
土地とひとへの敬意を感じる一冊です*
A5サイズ / 152p / ソフトカバー