SOLD OUT
那覇の市場中央通りで「市場の古本屋ウララ」を営む宇田智子さんによる一冊。
牧志公設市場が建替えのために一時閉場した日から、仮設市場が営業を終えた日までの個人的な記録を綴っています。
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「この三年九ヶ月間、市場のみならず世界が大きく変わっていった。自分の気持ちも考えもどんどん上書きされて思い出せなくなった。書いたものを読みかえしても、そのときのとまどいや悲しみや怒りはもうよみがえってこない。せめてバラバラな文章を切り貼りして、ほんの気分だけでも記録しておこうと思う。」(本書「はじめに」より)
【目次】
はじめに
序 公設市場と水上店舗
一 公設市場が閉まる 二〇一九年六月十六日
二 仮設市場に行く 二〇一九年六月十七日~七月十一日
三 市場のそばに残る 二〇一九年七月八日~十二月二十七日
四 首里城が燃えた 二〇一九年十月三十一日~十一月七日
五 解体を眺める その一 二〇一九年十二月二十日~二〇二〇年一月六日
六 解体を眺める その二 二〇二〇年一月八日~二月七日
七 シャッターが閉まる 二〇二〇年一月十九日~六月十九日
八 槌音が響く 二〇二〇年六月三十日~十一月十四日
九 地盤が揺らぐ 二〇二〇年九月七日~二〇二二年五月六日
十 空が見える 二〇二二年六月十二日~十一月二十五日
十一 公設市場が現れる 二〇二二年十一月二十六日~十二月三十日
十二 まもなく戻ってくる 二〇二三年一月五日~三月四日
おわりに
B6判 / 112p / 無線綴じ / サイン入
発行 市場の古本屋ウララ