


本を読み、じたばたしながら生きる日々を綴った18編のエッセイ集『じたばたするもの』。
ソール・ベロー『この日をつかめ』、カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』、ウィリアム・サローヤン『人間喜劇』などじたばたしていると思う文学作品を読みながら、直面する世界への苛立ちに抵抗するそれぞれの本に励まされ自分の感性を信じながら前を向く大阿久さんです。
<目次>
はじめに
情けない人々
・ソール・ベロー『この日をつかめ』
鮮やかな乾き
・スタインベック『赤い小馬』
私たちの引っ越し
・リンドグレーン『ロッタちゃんのひっこし』
帰る場所を求めて
・セアドー・レトキーの詩
ホールデン・コールフィールドに捧ぐ
・J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』
最近読んだものの周りうろうろしつつ東京に一人暮らししてる友人に向けて
・マーシャ・ノーマン『おやすみ、母さん』
他人という「気」
・ウィリアム・サローヤン『人間喜劇』
離れる
・パヴェーゼ『月と篝火』
鏡
・カーソン・マッカラーズ『結婚式のメンバー』
まだ消えていない炎のこと
・カーソン・マッカラーズ『心は孤独な狩人』
一人の中の多数の人間
・マリオ・バルガス=リョサ『ケルト人の夢』
「もの」そのものへ
・W・C・ウィリアムズの詩
ぶらつく詩人
・フランク・オハラの詩
孤独と優しさ
・エリザベス・ビショップの詩
それがこれです
・ガートルード・スタインの「自伝」
根を求める
・金関寿夫『アメリカ・インディアンの詩』
(私たちの)願いのこと
・トニ・モリスン『青い眼がほしい』
親愛なる私(たち)へ
・アドリエンヌ・リッチの詩
おわりに
_
四六判 / 176p / 無線綴じ
サウダージ・ブックス 刊行